他者の樹

ふりむきざま

あなたの声がやってきて

一片の沈黙

 

 

(わたしがあなたになる)

 

 

流れゐることをせき止めていた

沈鬱の沼に住む

其の無名の液体は

肩に荷を担い

銀色の海へと流れていった

空から燦々と陽が照り付ける

 

 

歴史とわたしの間に

宿命づけられていたはずのものへの

隣接への試み

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    sekstel (金曜日, 03 11月 2017 19:34)

    niezapocony